レクイエムって知ってますか?
そう。鎮魂歌と呼ばれ、死者のためのミサ曲です。
レクイエムは多くの音楽家により作曲されており、中でも、モーツァルト、ヴェルディ、フォーレのそれは3大レクイエムと呼ばれているそうです。
また、レクイエムの大元はグレゴリオ聖歌とされており、西方教会の単旋律聖歌(プレインチャント)の基軸をなす聖歌で、ローマ・カトリック教会で用いられる、単旋律、無伴奏の宗教音楽です。
毎朝、ラジオを聞いているのですが、久しぶりに聞く曲が流れてきたため、思わず聞き入ってしまいました。
フォーレ作曲の「レクイエム 作品48」です。
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思わず口ずさむと同時に体が震え、涙がこぼれてきました。
懐かしさと、曲の美しさに心が揺れ、そして最近の祖母の死が関係しているのでしょう。
久々の涙です。
宗教音楽であるレクイエムをなぜ私が知っているか。
幼いころ、合唱団に所属して毎週土曜日に活動していました。
そのため、コンサートホールなどでオーケストラのコンサートの児童合唱として年に数回、皆で出演させてもらっていました。
その中で、フォーレのレクイエムのプログラムがあったため数か月の練習期間を経てコンサートホールで歌ったのです。
当時は歌詞の意味もそこまで分からずいました。
ただただ、死者に敬意をはらい、そしてその曲調と旋律の美しさに身をゆだねながら歌っていたことを思い出します。
何度聞いても心が洗われます。
楽章構成はこのようになっています。
第1曲: Introït et Kyrie(入祭唱とキリエ)
第2曲: Offertoire(奉納唱)
第3曲: Sanctus(聖なるかな)
第4曲: Pie Jesu(慈愛深いイエスよ)
第5曲: Agnus Dei(神の小羊)
第6曲: Libera Me(私を解き放ってください)
第7曲: In Paradisum(楽園へ)
これを期に、ラテン語の歌詞の意味を調べてみることにしました。
第1曲:Introït et Kyrie(入祭唱とキリエ)
Requiem aeternam dona eis, Domine,1 |
永遠の安息を、与えてください、彼らに、主よ、 |
et lux perpetua luceat eis.2 | そして絶えることのない光が、輝きますように、彼らに。 |
Te decet hymnus, Deus, in Sion,3 | あなたには賛歌が相応しい、神よ、シオンにおいては、 |
et tibi reddetur votum in Jerusalem;4 | そしてあなたに復唱されるでしょう、誓いが、エルサレムにおいては; |
Exaudi orationem meam,5 | 聞き届けてください、私の語りかけを、 |
ad te omnis caro veniet.6 | あなたのもとへ、全ての肉あるものが至るでしょう。 |
Kyrie eleison.7 | 主よ、慈悲を与えてください。 |
Christe eleison.8 | キリストよ、慈悲を与えてください。 |
Kyrie eleison.9 | 主よ、慈悲を与えてください。 |
キリストへの慈悲がうたわれ、楽曲が進むにつれてキリストへの賛美や死者への安息がうたわれています。
とっぴなことを思いつきました。
私の葬儀に、このフォーレのレクイエムを流してほしい!
と、さっそく旦那さんにお願いしました。
仏教での葬儀になるとは思いますが、可能なのでしょうか。
ちょっと気が早いかもしれませんが、遺言を作成するときには、必ずこの希望を入れておこうと思います。
参考サイト