お久しぶりです。
夏休みもあと少しですね。
子供たちが家にいる毎日も、残りあと数日。カウントダウンにはいっています。
お盆の週は、石川から富山、そして長野へと車で移動しながら、海や山を楽しんできました。
今回は、長野から自宅へ帰る日の出来事のお話です。
長野の山間に、木工の工房を兼ねた山小屋に住む友達夫婦宅に3泊お世話になった帰り道のことです。
小学1年女子が、
「耳に何かあって気になるんだよぉ」
と、耳をみてくれと行ってきました。
ぱっと見たところ、確かに耳に赤茶色のものがついています。
この小学1年女子は、蚊に刺されれば掻きむしって血を流し、布団を血だらけにする子なので、ついつい
『はーん、どうせ、蚊に刺されて掻きむしって血が出たんじゃん』
と心の中で思っていました。
ま、そこは言わず、
「ちょっとみせてごらーん」
と、耳を見てみると、何やらくっついてる。。。
『ん?! さわっても取れない…』
まさか!!!
そうなんです。
ダニが小一女子の耳にかみついていました。
娘には、おだやかーに、
「なんか、虫さんがついてるみたいだよーぉ」
と、伝えましたが、もう心の中ではこう叫んでいました。
『ダニがくっついてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ』
娘がそこにいる手前、騒ぐことはできず、私は母親なんだと自己暗示?!をかけて、とにかく落ち着いて善処しようと心がけた私。
がんばった。
※注意!
あまりダニとかお好きでない方は見ないほうがよいかと思います。
そう。そして慌てて、長野の友達にどうしたらよいのか、対応方法を聞いてみたところ、どうやらワセリンなどをダニに塗り付けて窒息死させるのがよい、とのこと。
すごい!
確かに、生きていればそのまま血を吸われ続けますが、窒息させてしまえばこれ以上、血を吸われることはないですもんね。
早速、持っていたリップクリームをわさっと手に取り、娘の耳に塗り付けました。
(耳が少してかっているのはリップクリームを塗ったせいです)
マダニに噛まれたら、自分で取らず、病院へ行きましょう。
という文句は聞いたことがあったので、とにかく必死で今後の対応を考えました。
1.まずここは、長野県であり知っている病院は近くにない。
2.そして、今日は土曜日であり、午後から休診する病院がほとんど。
3.0歳の赤子が眠っている間に、少しでも車を走らせて自宅へ近づきたい
マダニにはワセリンを塗りたくってあるし、まだ血液をたくさん吸ったようにも見えなかったので、とにかく帰路を急ぎました。
その道中、たくさんネット検索をしましたが、やはり、皮膚科を受信するのが一番よさそうだったのですが、土曜日の午後は休日診療以外はもう開いていないため、受診することはあきらめました。
となると、マダニを取り除かなければなりません。
多くのマスコミや自治体は、もしマダニ類に食いつかれたら、自分で取り除くのではなく、医療機関で除去してもらうよう推奨しています。こうした推奨は、除去に失敗して、マダニ類のちぎれた口器が皮膚の中に残ることを危惧しているものと思われます。でも、マダニ類全般の幼若虫とチマダニ属成虫の口器は短いため、一般の方が自分で除去することは難しくありません。
また、SFTSや日本紅斑熱などの危険な感染症のことを考えたら、少しでも早くマダニ類を除去した方が感染リスクを減らすことができて賢明です。つまり、もしできるのなら、自分達でマダニ類を除去して良いのです。もし自分で除去できない場合には、医療機関へ行き外科的に除去してもらう必要があります。
自分でマダニ類を取り除く際、強引にむしり取ってはいけません。そのようにすると口器がちぎれて皮膚の中に残ってしまう場合があるからです。基本は、ピンセットなどを使って、食いついたマダニ個体の根本部分(口器付近)を挟み、左右に何度か回転させたり、虫体を裏返したり元に戻したりを繰り返し、皮膚の中に挿入されたマダニ口器がちぎれないように慎重に引き抜くことです。幼若虫やチマダニ属成虫なら、この方法でうまく除去できる場合が多いです。
ピンセット!
家には眉毛を抜くような毛抜きはあるのですが、小さいものを挟むようなピンセットはない!とドラッグストアへ寄り、自宅につきました。
さて、一家総出でマダニを観察しました。
そして、以下の理由から、やはりここは自分たちでマダニをどうにかする、という結論に達したのです。
1.土曜日の昼過ぎにしか自宅につけず、かかりつけ医に行けない
2.マダニは窒息死している
3.マダニは血を吸って大きくなっていない
4.娘の耳は腫れたり変色していない
さて、引っこ抜こうとするも、口の部分がなかなか娘の皮膚から取れません。
どの記事を見ても、口の部分が皮膚に残るといけない、と書いてあるため、おそるおそる力を入れて引っ張っても抜けない!
ついには口の部分が耳に残り、胴体だけがとれてしまいました…
一番やってはいけないことをやってしまった…
母、落ち込む…
ピンセットで格闘すること数分。
口の部分もなんとかピンセットで取ることができました!!!
ふぅ。
取れたダニは、病院で見せる必要があるかもしれないので、念のためサランラップに包んでおくことに。
その日のうちは、特に娘の体調は崩れず安心してたのですが、次の日曜日の夕方、突然の発熱!!
これって、もしや!マダニのせい?!?!
マダニ類に食いつかれて2週間以内に発熱、頭痛、発疹等の症状が現れた場合には、マダニ媒介感染症の可能性が考えられるので、できるだけ早く医療機関を受診してください。
=重症熱性血小板減少症候群(SFTS)=
SFTSウィルスを保有するマダニに咬まれることによって多くおこる感染症です。
6日~2週間程度の潜伏期間を経て,主に原因不明の発熱,消化器症状(食欲低下,嘔気,嘔吐,下痢,腹痛)が出現します。
時に,頭痛,筋肉痛,神経症状(意識障害,けいれん,昏睡),リンパ節腫張,呼吸器症状(咳など),出血症状(紫斑,下血)もおこります。
重症化し,死亡することもあります。
熱は39度まで上がり、解熱剤を入れて様子を見ることに。
よかったこに、次の日には37度台まで下がっていましたが、念のためかかりつけのお医者様に見てもらいました。
その時、サランラップにぐるぐる巻きにしたマダニを持参しましたが、先生もこれがマダニかは判断してくれませんでした。
診断は、熱はマダニのせいではなく、疲れや風邪からきているものだろうとのこと。
それを聞いて、ほんとにほっとしました!!!
マダニに噛まれることで、マダニが持っている病気に感染してしまうことだってあるんです。
あー、初めてのマダニ騒動でした。
お騒がせしました。